PX200E クラッチ交換

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オートバイ

動かしてなかった期間が少々あるけど、久々にPX200Eのクラッチ交換をする。
クラッチの切れが悪くなっており、ワイヤー調整やオイル交換しても解消せず御開帳をすることにした。寒いのでやり始めるまでの気合が一番大事。

まずリアタイヤを浮かす。
その前にホイールのナットを緩めておく。

タイヤを外す。
SIPの2.5J-10のホイールを入れていると抜くのに少しコツがいる。タイヤを回しながら引っこ抜くとうまくいくことが多い。
車体(後輪)を浮かすのは車用のジャッキに木片を挟みこませてエンジン下部を押し上げるのが一番簡単。安定はしない場合はもう一本どこかにジャッキをかけるか外したタイヤを車体の下に置くなどすると安全が保てるかと思います。

ここからは床に寝そべりながらの作業。
クラッチカバーの10mmのボルト3本を外す。ここは27 6-8N/m程度のトルクで締めているので簡単に外れるはず。

外したクラッチカバー。
積年のヘドロが蓄積されている。後で洗う。
クラッチを押すプッシュロッドにはSIPのベアリング内蔵のものを使用しておりました。
今回は一旦これは外して純正仕様の板と真鍮のブッシュのものに変更する。
様子を見てまた戻す予定。

クラッチバスケットを外す。
ここは廻り止めが無いとかなり大変。
専用の廻り止めが1000円以内で購入できるので用意しておくと吉。
こんなの作れるじゃんとかいうやつが居るんだけど、作れる環境に無い人間も居ることに早く気付け。

クラッチバスケット外し、見えているところのギヤを確認すると問題無さそう。

外したクラッチバスケット。
状態確認すると1枚のクラッチの爪が半分無くなっている。
クラッチの切れが悪く張り付いていた原因は恐らくこれ。
まさか5,000km走行でこんなになっているとは思わず、部品調達して無く一旦休止。

クラッチバスケットからクラッチを取り出してみたら、全体的に状態はよろしく無い。
実は乗り方が悪いのかね?

新しいクラッチが届いたので、シェルを綺麗に洗浄する。

今回はお高い純正クラッチでは無く、BGMというところのものを使用することにした。
お値段は税込み3300円ほど。この値段なら試して駄目なら別のものにするとかでも諦めが付く。

一晩、エンジンオイル30wの中にクラッチ板を漬け込んでからクラッチシェルにインストールする。
インストールするときには、鉄板のプレートにもオイルを塗布しながら。
このBGMのクラッチに交換して良かったなと思ったのが、組み間違いが絶対に起こらない。この組み間違えは自分もやらかしていたので助かる。具体的には鉄板プレートのインストール順で、一番分厚いのは一番手前(Cリング側が一番手前と思って頂ければ)になる仕様。
ここ純正やらの鉄板だと間違って組んでしまう可能性が多いじゃないかと思われる。

2022/01/29 修正
これは間違い。やはり以前に組んでいた通り一番分厚いプレートがボトムに来るように組まないと駄目。
分厚いブレートがバスケットに入らなかった理由は不明。組み直す

クラッチバスケットを戻すとき半月キー(昔はスピルとか言っていた気がするが今はウッドラフキーと言うらしい)は交換しておきたかったが、作業スペース的に外せるような緩さでも無かったので再利用することにした。目視では痛みも無かったので。
この半月キー、完全に差し込まれていなかったのか外したときに少し起きてきたのか分からないがクラッチバスケットが半月キーの凸と合わずに全く入っていかない。
貫通ドライバーとハンマーでコツコツやっても変化無し。
だったら押し込んでやろうとこのクニペックスのプライヤーレンチでぎゅぎゅっぎゅと押し込んでみたら、見事座の位置が下がりクラッチバスケットのインストールに成功。
マジ、この工具は神なので一家に数本あると良いと思います。

戻すとき、今回はキャッスルナットとロックワッシャーの組み合わせにすることにした。
SIPのクラッチプッシュロッドに戻すとき、もう一度開ける予定なのでそのときに緩みが無いかの確認をする。

クラッチセンターナットは45N/mで締めるので、ここでも廻り止めが良い働きをしてくれる。

クラッチにはかけれないので外部の摺動部にはベルハンマーを塗布しておく。

交換後に試乗。
クラッチの切れが戻り、超乗りやすくなる。
エンジンオーバーホールしようかと思っていたのだけど、クラッチ以外は何か問題無さそうなので、このまま暫く乗り続けることにした。

px200eはほんと良いバイクである。

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